「アラジンと魔法のランプ 福島公演」のこと。

永嶋 玲 Official Web Site

2024/10/19 12:00

フォロー

福島県相馬市の小学校で

「アラジンと魔法のランプ」の上演がありました。

 

広い体育館でしたねえ

 

 

まず

上演前の校長先生のお話が

素晴らしかったんです

 

「今日は劇団の皆さんが劇を見せてくれます。

芸術の秋です。

 

みんなが図工の時間につくる作品も、芸術ですね

国語の時間に書く物語も、これも芸術です

 

では、

芸術は何のためにあるのでしょうか

 

芸術は心を豊かにしてくれるものです。

 

美しいものをみて

美しいと思える気持ちを持ってください

 

心が豊かになると

人に優しくできたり、人の気持ちを考えたりできるようになります。

 

心が貧しい人は

自分のことばかりを考えます

 

今日の劇を観て

心を豊かにしてください」

 

 

どこにも

メモもしてないし、録音もしてないけど

 

はっきりと

僕の心に残った言葉でした

 

 

改めて

自分がこの場で演劇をやる意味を再確認したような瞬間でした。

 

 

怒涛の4日連続の本番だったので

疲労もありましたが

 

笑顔で

一生懸命がんばりましたー、笑

 

 

共演者のみなさんから

受け取るものもあったり

 

自分の中でも

お芝居が更につながってきて

やりやすくなってきました

 

 

終演後も

「アラジンー!アラジンはー!?」

という声が

 

舞台袖まで聞こえてきました

 

喜んでもらえているんだなと

感じています

 

 

帰りのバスの中からは

海辺を走ったりしましたが

 

新しく道路がつくられていたり

新しい家ができていたり

 

ここまで復興がすすんでいるんだな

ということと同時に

 

この家が建つ前に

建っていたお家や

そこに住んでいた人や

物や車や、あらゆるものが

 

津波で流されてしまったんだな

ということを想像しながら

 

車窓をみていました

 

 

それでも

海は綺麗だし

好きだなあ

 

自然と共存することの

難しさや厳しさや怖さ

 

そういったものはあれど

海が好きな気持ちは

持っていていいものだと思うし

 

もしかしたら

今日の学校の先生方の中には

大切な方を亡くしてしまった方も

いらっしゃったかもしれないし

 

今回みてくれた小学生のみなさんは

震災よりもあとに生まれてきたと思うけれど

 

特に

小学6年生の子は

震災の1年後に生まれてきているはずなので

 

お母さんやお父さんは

すごく大変な想いをされただろうし

 

本人だって

食べるものや栄養や

生活はどうだったんだろう

 

いろんなことに想像を巡らせるけど

 

それでも

海が綺麗だと思えるこの気持ちも

忘れたくない

 

 

いろんな想いが湧いてくる景色でした

 

 

昨日、無事に帰京し

 

しばらくは

くるすくんにバトンタッチをし

 

11月から

また旅に出ます

 

次に

わたしが行くのは神奈川ですねえ

 

ページを報告する

コピーしました

コピーしました