「高校生らしさ」のこと。

永嶋 玲 Official Web Site

2025/08/09 23:15

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最近、ブログでは

ライブレポートしか書いていなかったので

 

久しぶりに

そうじゃない文章を書いてみようと思います

 

 

過去は振り返らない主義

 

というわけでもないので

 

時折、過去を振り返るときがあるわたしです

 

 

夏休みの期間ということもあり

 

学生のころ、夏休みって

 

どう過ごしてたかなあ

 

なんてことを

 

思い返します

 

 

 

とにかく僕の場合は

高校生のときは

 

夏休みも

部活で毎日学校に行ってました

 

 

 

演劇・音楽系の高校に通っていて

 

演技の授業も

カリキュラムに組まれていたのですが

 

それに加えて

演劇部にも所属していました

 

めっちゃ演劇やってたね

 

 

スポーツの大会と同じように

 

高校演劇にも

大会があるんです

 

地区大会、都大会、全国大会…

 

勝ち抜けば

池袋の芸術劇場で劇を上演できたんです

 

 

しかし

残念ながら

 

僕らは勝ち進むことができなくて

何度も悔しい想いをしました

 

 

演劇というのは

 

ゴールにボールを多く入れたほうが勝ち

 

みたいな

分かりやすい勝敗ではないので

 

審査員の趣向や思想によっても

少なからず評価に影響があるのでは

と思ってしまうときもありました

 

 

当時

「高校生らしさ」という言葉が

キーワードだったような気もします

 

 

ぼくらは

いわゆる演劇部っぽいお芝居ではなく

 

時には

高校生にしては

ちょっと前衛的な作風にチャレンジしたこともありました

 

しかし

選ばれる学校は「高校生らしさ」が全面に出されたような作風のものだったり

いわゆる高校演劇らしい演目の方が強かったような印象を覚えたときもありました

 

もちろん、それだけではないですし

そういうふうに思っていただけで

 

実際どうだったか、といわれると

 

実力で負けたと思いたくないから

負け惜しみで、そう思い込みたかったところもあるのかもしれないです

 

 

負けは、負けです

 

しかし

とにかく、それほど悔しかったわけです

 

 

それぐらい

 

大会に向けて

とにかく本気で挑んでいたので

 

熱中していたし

夢中になって

必死になってやっていて

 

夏休みも返上して

 

とにかく

演劇に捧げた青春時代だったわけです

 

 

 

ここまでは

前置きです…笑

 

 

 

わたしが毎年楽しみにしている番組のひとつである「ハモネプ」

 

今年は

高校生の大会で

「ハモネプハイスクール」という番組で

 

全国の高校生がアカペラで対決していたのを

リアルタイムで鑑賞して

 

放映終了後も

公式YouTubeで

また見返して

 

審査員のひとりである

霜降り明星の粗品さんの解説動画も観て

 

わたしも

音楽を一応仕事にしている人間として

研究材料として活用させていただきましたし

 

それと同時に

 

かつて高校生だった頃の自分の目線も

どこかにあったような気がします

 

 

 

粗品さんの解説動画の中で

 

「高校生の漫才の大会に出場したとき

間違いなく自分達が一番ウケてたのに

 

『高校生らしさ』とかいうワケのわからない基準で

ウケてないコンビが選ばれた経験があるから

 

今の高校生に

そういう思いをしてほしくない

 

だから

こっちも本気で審査させてもらった」

 

という内容のことをお話しされていたんです

 

 

それが

自分の高校演劇時代のことを思い出すきっかけになったんですけど

 

 

今となれば

 

「高校生らしさ」っていうのは

 

それはそれで大事だよなあ、というのも

わかるような気がしてきたんです

 

 

まず、高校生の大会なのだから

「高校生らしいもの」が求められるのも

 

ある意味、自然なことなのではないかな

と思うし

 

高校生が高校生らしく、というのは

 

言い換えれば、

 

変に背伸びせず

等身大で勝負しているというところが

好感が持てるかもしれないし

 

好感が持てる、ということは

スポーツではない世界での勝負事において、とても大事な要素なのではないか

 

今では、そう思うわけです

 

 

高校生にしかないものっていうのも、実際あるし

大人には、できないものっていうのも、あると思う

 

もしかしたら

プロにはできないことが、高校生にはできたりすることもあるかもしれない

 

 

粗品さんがおっしゃっている漫才の大会で

それが「面白さ」よりも重視されていたとしても

その是非については、ここでは触れないです

 

 

でも

高校演劇部時代の僕らに関しては

 

高校生なのに

プロのようなことをやろうとしていた感はあったのかもしれないので

 

「高校生らしさ」というところとは

違う方向性を模索していた部分はありました

 

実際、それも作戦というか

そのほうがインパクトがあって強いんじゃないかというのもありました

 

 

ま、だから

「高校生らしさ」ってなんやねん

 

みたいな気持ちは

 

すこしわかるんです

 

 

 

ハモネプの話に戻りますが

 

結果的に、優勝したのは

岡山の学校だったんです

 

 

僕は個人的には

決勝戦での愛知の学校のグループが歌われた

中森明菜さんの「DESIRE」がすごく好きで

 

展開が読めないアレンジメントが素晴らしくて

緩急のつけ方も、スゴかったんです

 

 

しかし

優勝した岡山の学校も

ほんとに素晴らしくて

 

踊りながらでも

ブレない歌とハーモニーのクオリティの高さと

 

聴覚だけでなく、視覚でも楽しめるエンターテイメント性と

 

とにかく、めちゃくちゃ素敵だったんです

 

 

しかし

SNSで

 

「いや、別の高校のほうがよかったでしょ」というような意見も

目に入ることがあって

 

「高校生らしく、キラキラ輝いてて、踊っていれば

それで優勝しちゃうの?」

 

みたいなことも書かれていて

 

 

「あ〜、なんだか懐かしいなあ、この感じ」

と思ったり…苦笑

 

 

そう

「高校生らしさ」ね

 

 

長年続いている番組なので

「ハモネプらしさ」みたいなものとのギャップもあるんだろうなという推測もありますが

 

 

以前のハモネプは「リードボーカル」とか「ハーモニー」っていう

採点項目があって、その合計点で争っていたんです

 

 

それをふまえて考えると

総合的に強かったのかなと思います

 

 

僕は好きだったのは

愛知の学校だったんですけど

 

粗品さんは解説動画の中で

 

彼女らのパフォーマンスに対して

「コーラスの声が引き立ちすぎている瞬間があった」

っていうような指摘をされていました

 

 

僕はアカペラの経験は、ないですが

歌の経験は、ちょっとだけあるので

 

コーラスパートが

いかに難しいことをやっているか、も

なんとなくわかっているつもりだし

 

その難しいことに挑戦している姿勢も含めて好きだったんですけど

 

コーラスの方も

もっとブレスの量が増えて、横隔膜がしっかり下がらないと

ブレやすくなってしまったり、粗くなってしまったり

馴染めなくなってしまうので

 

そこが、もう少しクリアできれば

粗品さんに指摘されたところは解消できただろうな

 

 

心の中で思いました。

 

 

 

他の学校のパフォーマンスも

 

勢いはあってカッコイイんだけど

 

細かく見てみると

発音の仕方や口の開け方にバラつきがあって

一体感がなくなってしまっていたり

 

逆に

まとまっているんだけど

オーディエンスを巻き込む力が弱かったり

 

っていうところを見ると

 

「高校生らしさ」と「技術の高さ」と「エンタメ性」と

兼ね備えているところが優勝につながった可能性はありそうです

 

 

ほんで

特に今日は言いたいのは!

 

「高校生らしさ」というのも

軽視してはいけないなってことが、とにかく言いたかった!笑

 

 

そして

高校生の大会といえば

 

野球の甲子園も

今、まさにやってますよね

 

 

そして

いじめ疑惑がある学校の出場についても

話題になっていますね

 

 

またも

演劇部の話に戻りますが

 

僕らが演劇大会に向けて稽古をしていた時期に

 

部員同士で、トラブルがあって

 

その腹いせで

劇で使うための衣装をビリビリに破いてゴミ箱に捨ててしまった部員がいたんです

 

 

 

その破かれた衣装が見つかったとき

ショックでした

 

 

そのときに

演技の講師の先生に言われたことが

 

「これは、学校の経費で購入しているものだからね、

学校の備品を壊しているのと一緒なんだよ。

弁償しなきゃいけないことなんだよ。謝って済むことじゃない。

器物破損なんだよ、犯罪なんだよ」

 

今、思えば

 

それを言ってくれる先生がいてくれたおかげもあって

僕らも勉強になる出来事だったかもしれないな、と思います。

 

 

夏休みも演劇部の稽古をしていたので

 

当時、学校も

他の部活もあったり、オープンキャンパスもある中で

教室や講堂やホールを貸してくれてたんですよね

 

衣装や必要なものも

買ってくれたり

 

ありがたかったなと思うのと同時に

 

演劇部が良い結果を出してくれれば

入学希望者に向けてPRができるぞ

 

という学校側の下心というか

利害関係みたいなものもあったと思います

 

 

しかし

本当に恐いのは

 

この下心ばかりが優位になって

 

本当は

生徒のための学校であってほしいはずなのに

 

いつの間にか

学校のための生徒になってしまう

 

在校生は入学希望者を募るための道具としか考えられてなかったら…

これが恐ろしいですよね

 

 

だから

そうやって言ってくれる先生がいたことは

ありがたかったんです

 

 

それ以外にも

演劇を通して、学べること

部活を通して、勉強したこと

 

たくさんありますし

 

それが

今の仕事に繋がっているところも

たくさんあります

 

 

 

学生の頃には

考えなかったことだけれど

 

学生にとって大事なことは

優秀な成績を残すこと以上に

 

演劇を通して、何を学ぶか

アカペラを通して、何を学ぶか

スポーツを通して、何を学ぶか

 

だと思うのです

 

 

もちろん

学生時代に残した実績が進路に影響することもありますが

 

 

たとえば

 

自分の行動は

自分で責任を取らなければいけない

 

そのことも

未成年で法律に守られているうちに勉強すべきだと思うのです

 

 

僕らには

それを教えてくれる先生がいたけど

 

もし暴行の疑惑や隠蔽が事実なら

 

その学校には

そういう先生いないのかな

 

 

だとしたら

 

めっちゃかわいそうだよね

 

 

権力とか経済効果とか

名誉とか名声とか

 

そういうもので

人は簡単に狂ってしまうから

恐ろしい

 

平和のためにも

 

おどらされないひとに

ならないとね

 

 

 

そんな

自分の演技経験を活かして

 

というのもありつつ

 

僕自身も

また学生時代のように

純粋に演劇を楽しみたいな

 

という気持ちもあり

 

 

8月30日に

演劇のワークショップをやります!

 

まじで

プロアマ問わず!

演技経験問いません!

 

演技の上手い下手は

あんまり関係ないようなことも

たくさんやりたいと考えてます!

 

詳細は

明日の夜に発表します!

 

おたのしみに!

 

 

 

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